俺様甘甘王子様





 『一緒に踊ってください!!!』


 目の前の彼は
 
 あたしに手を差し伸べる。


 「無理」

 
 あたしはキッパリそう言った。


 
 いやよ。

 踊れないもの。


 踊り方すら分からないもの。


 マイムマイムしか踊れないわ。

 あ、でも…

 アイーダもできるわよ?



 
 『『『逢坂さん!!!!』』』


 
 う…まただ。

 どうしよう。


 
 今度は、一気に数人も。


 
 『『『逢坂さん!!!!』』


 
 迫ってこないでよ―――!!!!



 やめなさいよ~~~~!!!







 
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