俺様甘甘王子様






 「…わからない」


 あたしは一言言うのだった。

 廊下に残るのは…

 沈黙。



 『嫌い?』



 そんな目をしないで。

 

 あたしは、龍のコト

 どー思ってるの?



 そんなの、あたし自身が知りたい。


 わからない。
 
 ホントの自分がわからない。


 
 あたしは隠してるの?

 気持ちを。



 口に出すのが怖かった。

 

 「嫌いじゃない」

 『じゃ何?』

 「わかんないわよ」

 『友達なの?俺等』

 「………」



 答える事が出来なかった。








 
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