俺様甘甘王子様





 
 不安ばっかになる。


 嫌だ。

 嫌だ。


 どうして…

 
 
 
 
 そう思ってしまうんだ。

 いつの間にか…

 龍のことばかり考えてる。



 
 光瑠くんとあさみんは

 そのまま歩きだしてしまった。


 
 嫌だよ。


 あたし、龍に年明けの

 あいさつしてない…。




 「龍」

 
 
 あたしは小さな声で呼んだ。



 彼は、反応もせず

 歩き出した。




 バカみたい。

 聞こえてないのか。


 …あたしのココロは

 しおれていきそうになる。





 
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