俺様甘甘王子様
「蹴った」
『はぁッ!?なんで!?』
「龍が…また……」
思い出すだけで
顔が赤くなってくる。
いやーーー!!!
もう、忘れよう!!
って思っても、
忘れることはできない
この感触。
あたしは、そっと手で
自分の唇に触れる。
『ふ~ん、なるほどね』
あさみんが
ニヤリと笑う。
「ななな、何!?」
『わかった!わかったよ!』
「だから、何が?」
『でも、蹴るはしないでしょう?』
「…それは」
『恥ずかしかったから』
「そう!」
ってあさみん…
なんであたしの心を読んじゃうの?