俺様甘甘王子様
小さくて可愛い…。
――あ、わかった。アイツだ。
俺はやっと理解した。雅ってヤツが、アイツだってことを。
『何人だろうね…ざっと40人?』
「は!?40!?」
多いだろ!おかしいだろ!何人もの男があいつを好きになるなんて…。
『可愛いからね~☆』
光瑠が、ニコニコして言った。
それはわかったっての。
『あ!でもでも、性格はツンツンなんだょ~』
知ってる。ツンツンすぎる…。
でも、あのチビの友達には…デレデレだったし…。
――いわゆる…ツンデレ?
『逢坂雅…おそるべし』
「逢坂?」
『あ、言ってなかったね!あの子の本名!!』