俺様甘甘王子様



 


 『可愛いんだけど…フハハハ』

 「ちょッ!?龍!!」


 龍はあたしをだっこして

 階段を下りる。



 「やめてよ!下ろしなさいよ!」

 『無理無理』

 「なんでよ!!!」

 『なんでって…
  雅は俺のお姫様だから♪』


 
 また余裕たっぷりの笑みをあたしに向けた。

 その笑顔…

 嫌いだったのに…


 今は好きよ?



 「バカ」

 『お前だけの王子様だからね』

 「俺様!」

 『俺様で結構。』

 
 
 彼はゆっくりとあたしを下して

 額と額をくっつける。


 近いわよ。









 
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