俺様甘甘王子様
「はぁ…」
誰ひとりいない静かな玄関に、あたしのため息が響く。
――疲れた。今日は、特に。
頭が混乱するほど疲れた。
カタッ
げた箱から、ローファーを取り出す。そのトキ、ヒラッと何が紙のようなものが落ちた。
「ん?」
あたしは、紙を手にとって開いてみた。
【080-xxxx-xxxx
xxxx-xxxx@ne.jp
神城 龍】
たしかに、こう書いてあった。神城のメアドと、ケー番…。
なんで!?