俺様甘甘王子様
『覚えてないのかぁ…』
「ごめんね?あさみん」
『ん?いいよ?』
って言って、笑いかける。その笑顔に、いつも癒されてた。
でも、名前…って思ってる時、聞こえてきた。
『俺昨日、ゲームにハマった』
廊下のほうから聞こえた。誰だろう?と思いながらも、あたしは廊下のほうに行ってみた。
ヒョコッと教室から廊下に顔を出す。
『名前は、確か…ドラゴンイースト!』
「あぁ!!」
あたしは、男の子の言ったゲームの名前に反応した。
思わず、大声を出してしまった。
『ん?』
男の子は振り返って、あたしを見てきた。
――ヤバッ!
『あ!雅チャンッ!!!』
その男の子は、あたしのことを見てそう叫んだ。おもわずビックリするあたし。だって、あたしの名前知ってるんだもん。