俺様甘甘王子様
オレサマニ、デンワ
『みやチャーーーン!!』
昼休み、叫んであたしのもとにやってきたのは
あんこの野郎だ。
「何?」
『タオル貸してー!!』
なんだ、そんなことかよ。あたしは、そう思いながらブレザーのポケットからタオルを取り出した。
「はい」
『ありがとー♥』
あんこチャンは、タオルで手をふく。
『ん?何これ?』
「…?」
あんこチャンは、いきなりしゃがみこんで何かを拾う。
『落ちたよ?コレ』
「は?」
差し出されたもの…それは