俺様甘甘王子様
『電話しないの?』
「なんでしなきゃいけないの?」
『なんでって…電話してもらいたいから、こうやってケー番教えてくれるんでしょうが!』
あんこチャンは、必死に言った。なんで、コイツ必死なんだ。
あたしは、紙切れを見ながら思った。
「無理、却下」
『え~?!なんでぇ!?』
「何でもくそもない」
『ダメだよ!ダメだよ!!』
あんこチャンは、めっちゃあたしを揺らす。
「やめて」
『ヤダー!電話しなきゃダメー!』
なんで、あたしがお前みたいなヤツの言うことを聞かなきゃダメなんだ?
「あんこチャンがすれば?」
『だめだめ!!コレは、みやチャンのためのなんだから!』
「しつこいッ!」
だいだい、何で私が電話しなきゃなの?電話する目的がないっての。