湘南銘菓 鳩サブレ    一枚目
「じゃあ、札幌で待ってるから。」

結局 東京駅までのアクセスを考えて
羽田空港で、別れる事にした。

彼女と別れる時は いつも私が小さくなるまで
彼女はずっと手を振るんだ。
何度 振り返っても いつまでも 手を振り続けてくれる。

「今日は 逆だね。。。」
モノレールの駅で 東京へ向う彼女の背中を
見送る事にした。
意外に早く着いたため、飛行機の時間までは、
1時間以上 余裕がある。

「気をつけて 、、、」
もっと 気の効いた言葉もあるのだろうが、
思いつかない。。何度も これで最後と予感しながら
もう4年も続けてきたのだ。

わからない。最後だという実感はない。

彼女がエスカレーターに乗り、顔だけになった時
もう一度 こちらを 振り返った。
彼女は安心したように 笑顔を見せた。

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