初恋
美月が熱っぽくて、学校を早退した日。
いきつけの内科医から帰るとき、真緒ちゃんをみかけた。
寄り道は禁止されているのに、ファンシーショップで買い物をしていた。
寄り道なんてみんなしているから、いいけど・・・
その時間は部活の時間。
真緒ちゃんの隣には、同じ部活でよく休む早苗ちゃんがいた。
早苗ちゃんと真緒ちゃんってそういえば、家が近かったよな・・・
母親の運転する車の助手席で、熱っぽい身体で横たわっていると、隣のお店でアイスクリームを買って二人で食べながら歩き出す。
はじめは、ただ一緒に帰ってちょっとだけ買い物してるのかと思ったけど、アイスを食べながら公園で座ってしゃべりだす二人をみて確信した。
真緒ちゃんはさぼっているんだ。
どうしよう・・・
告げ口なんかしたくないけど、こうゆうのってよくないよ・・・
悩んだ美月は隣にいた母親に話した。
「今さっき通った子、バスケ部の子だ・・・」
「あら、そうなの?お友達?」
「一人は同じクラスの子」
「今日って練習休みなの?」
「ううん、あるよ・・・」
「そう・・・。美月、誰にも話しちゃだめよ」
「え・・・どうして?」
思いがけない母親の発言に驚いて、身を乗り出してしまった。
いきつけの内科医から帰るとき、真緒ちゃんをみかけた。
寄り道は禁止されているのに、ファンシーショップで買い物をしていた。
寄り道なんてみんなしているから、いいけど・・・
その時間は部活の時間。
真緒ちゃんの隣には、同じ部活でよく休む早苗ちゃんがいた。
早苗ちゃんと真緒ちゃんってそういえば、家が近かったよな・・・
母親の運転する車の助手席で、熱っぽい身体で横たわっていると、隣のお店でアイスクリームを買って二人で食べながら歩き出す。
はじめは、ただ一緒に帰ってちょっとだけ買い物してるのかと思ったけど、アイスを食べながら公園で座ってしゃべりだす二人をみて確信した。
真緒ちゃんはさぼっているんだ。
どうしよう・・・
告げ口なんかしたくないけど、こうゆうのってよくないよ・・・
悩んだ美月は隣にいた母親に話した。
「今さっき通った子、バスケ部の子だ・・・」
「あら、そうなの?お友達?」
「一人は同じクラスの子」
「今日って練習休みなの?」
「ううん、あるよ・・・」
「そう・・・。美月、誰にも話しちゃだめよ」
「え・・・どうして?」
思いがけない母親の発言に驚いて、身を乗り出してしまった。