初恋
真緒ちゃんは、父親の仕事の関係で4月から引っ越してきたそう。
引っ込み思案なのか、自分から積極的に話すタイプじゃないみたい。
でも質問すれば感じよく答えてくれた。
「高部さんは、部活何に入るか決めた?」
「真緒でえーよ。まだ決めとらんの。清野さん…美月ちゃんでいい?」
「うん!私はバスケ部に入るんだ〜。小学校からやっていたから。」
「そうなんや。すごいなぁ。」
まだ話をしていたかったけど、段々と人も集まり、入学式が始まるアナウンスが流れてきた。
「また後で話そ」
ひさひそっと真緒ちゃんに声をかけて、美月は前を向いた。
桜中は1学年が約300人。8クラスと新入生の保護者たちで、体育館はいっぱいだった。
誰もがこれから始まる輝かしい未来に、心をときめかせていた。
入学式は堅苦しく、慣れないセーラー服で大人しく座っているのも疲れてくる…。
校長先生の話は長く、早く終わらないかな〜と思っていたら、すっとある言葉が入ってきた。
「君たちは今日から桜ヶ丘中学校の生徒になります。今までは児童と呼ばれていましたが、今日からは生徒になります。自覚をしっかり持って、充実した三年間を送れるよう努力しましょう。」
(生徒…かぁ。なんか大人っぽいな)
美月も恋に部活に充実した三年間を送ろうと決意を再確認して、ひとりうなずいた。
引っ込み思案なのか、自分から積極的に話すタイプじゃないみたい。
でも質問すれば感じよく答えてくれた。
「高部さんは、部活何に入るか決めた?」
「真緒でえーよ。まだ決めとらんの。清野さん…美月ちゃんでいい?」
「うん!私はバスケ部に入るんだ〜。小学校からやっていたから。」
「そうなんや。すごいなぁ。」
まだ話をしていたかったけど、段々と人も集まり、入学式が始まるアナウンスが流れてきた。
「また後で話そ」
ひさひそっと真緒ちゃんに声をかけて、美月は前を向いた。
桜中は1学年が約300人。8クラスと新入生の保護者たちで、体育館はいっぱいだった。
誰もがこれから始まる輝かしい未来に、心をときめかせていた。
入学式は堅苦しく、慣れないセーラー服で大人しく座っているのも疲れてくる…。
校長先生の話は長く、早く終わらないかな〜と思っていたら、すっとある言葉が入ってきた。
「君たちは今日から桜ヶ丘中学校の生徒になります。今までは児童と呼ばれていましたが、今日からは生徒になります。自覚をしっかり持って、充実した三年間を送れるよう努力しましょう。」
(生徒…かぁ。なんか大人っぽいな)
美月も恋に部活に充実した三年間を送ろうと決意を再確認して、ひとりうなずいた。