初恋
「それでは、1組から担任の先生に続いて教室に向かってください」
やっと式典も終わり、体育館の中が騒がしくなる。
300人あまりの生徒が移動するわけで、それなりに時間がかかる。
後ろを振り向き真緒ちゃんに話しかける。
「長かったねぇ。疲れちゃった。」
「途中寝そうになったよね〜。」
話ながら6組はまだ先かなと思って、周りを見渡す。
ふと隣の席を見ると、眠そうに欠伸をしている男の子と目があった。
気まずそうに、笑うカレ。
思わず、目を背けてしまった…
短髪をたてたカレはすらっとした外見で、心臓がドキドキしてくる。
人見知りをしないようにって決意していても、そう簡単には性格は直らないよね…
最近直ってきたけど、元々男の子は苦手…
話しかけようか悩んでいたら、担任の背の高い先生が大きな声で呼び掛けてきた。
「では、6組行きまーす」
ほっとして教室に向かう。
桜中は校舎が3つ建っている。
校門から2年生の校舎・3年生の校舎・1年生の校舎、そして体育館と並んでいる。
1年生の校舎は校門から一番遠いけど、一番新しかった。
体育館から渡り廊下を通って、校舎に入る。
階段を登る。
登る。
登る…。
一体何階まで登るのかと思った頃、やっと教室についた。
最上階の4階が美月たちの教室だった。
窓からは明るい日差しがさんさんと入り込み、中庭のバスケットコートが覗けた。
一点の曇りもない空が、美月たちの入学を祝福してくれているみたい。
担任の指示でそれぞれ席についた。
やっと式典も終わり、体育館の中が騒がしくなる。
300人あまりの生徒が移動するわけで、それなりに時間がかかる。
後ろを振り向き真緒ちゃんに話しかける。
「長かったねぇ。疲れちゃった。」
「途中寝そうになったよね〜。」
話ながら6組はまだ先かなと思って、周りを見渡す。
ふと隣の席を見ると、眠そうに欠伸をしている男の子と目があった。
気まずそうに、笑うカレ。
思わず、目を背けてしまった…
短髪をたてたカレはすらっとした外見で、心臓がドキドキしてくる。
人見知りをしないようにって決意していても、そう簡単には性格は直らないよね…
最近直ってきたけど、元々男の子は苦手…
話しかけようか悩んでいたら、担任の背の高い先生が大きな声で呼び掛けてきた。
「では、6組行きまーす」
ほっとして教室に向かう。
桜中は校舎が3つ建っている。
校門から2年生の校舎・3年生の校舎・1年生の校舎、そして体育館と並んでいる。
1年生の校舎は校門から一番遠いけど、一番新しかった。
体育館から渡り廊下を通って、校舎に入る。
階段を登る。
登る。
登る…。
一体何階まで登るのかと思った頃、やっと教室についた。
最上階の4階が美月たちの教室だった。
窓からは明るい日差しがさんさんと入り込み、中庭のバスケットコートが覗けた。
一点の曇りもない空が、美月たちの入学を祝福してくれているみたい。
担任の指示でそれぞれ席についた。