初恋
タイミングを見計らって、と言ったものなかなか難しい…

でもふとした瞬間訪れる。

その時しかないってタイミングが。



部活を終えて帰ろうとしたら、しぶちゃんがサッカー部の松井くんと話していた。

「しぶちゃん!!」

「おー、清野。」

走りよると、松井くんは誰かに呼ばれて行ってしまった。

ナイス!!松井くん!!

なんて思いつつ、話があるからと校舎の陰に連れていく。

「あのね、幸恵ちゃんもしぶちゃんが好きなんだって」

いきなりの美月の告白に、相当驚いたらしい。

「両想いだね。いいなぁ」

美月がちゃかすと、顔を真っ赤にしている。

しぶちゃん…かわいい(笑)

「告白しないの?しなよ。」

「えぇ…!?」

「幸恵ちゃんなら私が呼び出すからさ!!あ、ちょっともう行かなきゃ。」

一緒に帰っている聖子から呼ばれる。

「考えといてね〜。バイバイ」

自分一人しゃべって、しぶちゃんを置いて走る。

我ながら勝手な行動。

まぁいい報告なんだしね♪

早くしぶちゃん告白しないかなー。

二人のことを思うと、顔がにやけちゃって、慌てて真面目な顔をしたら、聖子に変な顔で見られました(汗)。
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