初恋
圧倒的大差ではなかったけど・・・

やはり地力の差は大きかった。

それでも、チームはいい動きをしていたし、上手くいけば勝てたかもしれない。

すごくいい試合をした。

先輩たちも、負けたけどいい表情で、本当に出し切った ってことが伝わってきた。

試合終了後、ミーティングで丸く輪になる。

「3年生、2年半お疲れ様でした。今日は2年半の集大成のようないい試合をしてくれてありがとう。君たちがここまでやってくれて嬉しかった。」

先生の言葉に、鼻をすする音が響く・・・

「ルールが変わったり、色々大変な時期もあったけど、よく乗り越えてここまでこれたよなぁって思うよ。キャプテン、お疲れ様。チームをまとめてくれてありがとう。」

キャップが下を向いて、肩を震わせている。。。

「3年生はこれで引退になって、これから大変だろうが、できたら高校に入ってもその後も、バスケを続けてくれたらなって思うよ。」

先生の言葉に3年生が頷く。

「2年の川田も、1年の梢も、いい動きだったよ。これからはお前たちが中心になってチームを作っていくんだ。2年生、1年生、これから頑張っていいチームを作ろう。」

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