続 あたしの秘密
お酒に酔い潰れたみんな。
お酒に強い慶斗と飲んでいないあたしでベランダに出た。

風が吹いて桜の花びらが舞った。
最上階のここに舞うなんて…



慶「…おかえり。」

 「ただいま…」

そっと慶斗に包まれた。
暖かくて優しいくて少しお酒の匂いがする腕に…



慶「鈴奈…約束のもの。」

それは小さい箱。
誰が見てもわかるアノ箱。

慶「行く前に渡したのは右だったけど…結婚してください。」

涙が流れた。
嬉しくって嬉しくって何も言えなかった。

慶「…泣いてないで返事は?」

 「…ッ…うんっ、…」

慶「よかった。手出して。」



涙をふき見た薬指には、繊細な指輪がはまっていた。






月の明かりに照らされた日、婚約した。



















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