+Sariel+
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別に、学校に行かなくったってよかった。
その辺をぶらぶらして。
適当な時間に帰路についても良かったのだけど。
気がつけばあたしは素直に、学校に向かっていた。
・・・正直、来るつもりはなかったんだけど。
結局、どこか真面目な自分にイライラしながら、正門を通る。
授業中の時間だからだろう。
下駄箱の周辺には誰にも居なかった。
あたしは静かに靴を脱いで、靴箱の中に入れる。
ガタッという小さな音が、廊下にやけに大きく響いた。
・・・人が居なければ、学校は本当に最高な場所だと思う。
図書館にでも寄ろうかと思ったけれど、結局自分の教室に向かう。
教室は、2階の階段の直ぐ手前。
あたしはゆっくりとした動作で、階段を上がった。
・・・先生の声が、教室から漏れて、聞こえてくる。