+Sariel+
「どうして学校来なかったの??
淋しかったんだよー!!」
女の子は、笑顔のまま、あたしにそう言った。
あたしは彼女の笑顔をじっと見詰める。
そして、吐き捨てるように言った。
「偽善者」
「え??」
「偽善者になるのはいいけど。なるなら他のところでなってくれない??」
椅子から立ち上がる。
ガタリと、音がした。
呆然としている女の子をよそに、あたしは教室から出ようとする。
“ちょっとー!!今の聞いた??”
“金持ちで、美人だからって。お高く留まってるよねー”
“てゆーか、存在自体が最早うざいし”