+Sariel+








「どうして学校来なかったの??
淋しかったんだよー!!」







女の子は、笑顔のまま、あたしにそう言った。
あたしは彼女の笑顔をじっと見詰める。

そして、吐き捨てるように言った。





「偽善者」


「え??」



「偽善者になるのはいいけど。なるなら他のところでなってくれない??」







椅子から立ち上がる。
ガタリと、音がした。


呆然としている女の子をよそに、あたしは教室から出ようとする。







“ちょっとー!!今の聞いた??”


“金持ちで、美人だからって。お高く留まってるよねー”


“てゆーか、存在自体が最早うざいし”










< 22 / 90 >

この作品をシェア

pagetop