+Sariel+
「・・・俺と、付き合わない??」
・・・やっぱり、こういう展開??
頭がズキズキとする。
躊躇うこともなく、あたしは言った。
「お断りします」
告白されようが、そんなのはどうでもいい。
頭が痛い。
頭痛薬を持ってこなかったことに、後悔する。
あたしは直ぐに、先輩に背を向けた。
「・・・っ!!美人だけど、性格が悪すぎるって本当なんだな!!」
後ろから、先輩の声が降ってきた。
一瞬、頭痛が止んで。
あたしは後ろを振り返る。
先輩は、顔を真っ赤にさせながら、あたしを見ていた。
怒っているのか恥ずかしがっているのか、分からない。