+Sariel+
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ピコピコと、機械の音があたしの耳を支配する。
少し不愉快な気分で、その音をしょうがなく受け入れる。
あたし達はゲームセンターに来ていた。
・・・といっても、これはあたしの意思じゃなくて。
気がついたら、男はここに向かっていたという感じ。
ゲームの音に囲まれて、嬉しそうに笑う男。
小さな子供みたいなその笑みを見て、あたしは思わず微笑む。
「てゆーか、アズサちゃん、俺から離れちゃ駄目だよ??」
「なんで」
「アズサちゃん、美人だし。
ゲームセンターは、からまれやすいからね」
男がさらっと言ったそんなセリフに。
思わず、口をぎゅっと一文字に結ぶ。
ほんの少し、顔が熱かった。
「・・・了解」