+Sariel+













「ねぇ・・・一人??」




急に肩を掴まれて。

あたしはハッと後ろを振り返った。

そこにいたのは、20くらいの男5人グループ。


あたしの肩を掴んでいる茶髪の男が、にっこりと笑いかけてくる。



“ゲームセンターは、からまれやすいからね”。



ギンの声が蘇ってきて。
あたしは全身鳥肌を立たせた。

左手で黒猫をしっかりと抱えて。

右手で、男の手を振り払う。



「・・・止めて」


「君、すっげぇ可愛いよねー??高校生??」



男の顔が、近くなる。
あたしは俯いた。


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