+Sariel+
次の瞬間。
バコッと後ろでいい音がして。
茶髪の男とあたしは、同時に後ろを見た。
4人いたはずの仲間が3人になっていて。
そのど真ん中に一人。
金髪の男が増えていた。
その男の顔をみて。
あたしの胸は安堵でいっぱいになる。
「ギン・・・!!」
床に目を向けると、そこには男が一人、口から血を流して倒れていた。
ギンの鋭い目が、あたしの目の前の茶色い男を捕まえる。
「え」
茶髪の男が呟いた時には、男の頬をギンの拳が殴りつけていた。
バキッと音がして。
男が床に倒れこむ。
「てめぇ、こいつになにしてんだよ!!」