+Sariel+
「・・・なぁ」
1人でぼぉっとしていたあたしは、ハッとする。
「・・・何??」
「書き込んでたこと、ホントウ??」
男が立ち上がって。
あたしに近づいてくる。
そして、目の前で止まって。
ひざを立てて床に座った。
「〝死にたくてたまりません。
一緒に死んでくれる人、探してます〟
って」
ごくりと唾を飲み込む。
自分がなんて書きこんだのかくらい、覚えていた。
けれど、他の人に言われると、改めて実感させられる。
「・・・当たり前でしょ」
「ふーん・・・」
自分から聞いたくせに。
あまり興味なさそうに、男が呟いた。
そして、あたしを見て。
おかしそうに笑った。