+Sariel+








「・・・なぁ」




1人でぼぉっとしていたあたしは、ハッとする。


「・・・何??」

「書き込んでたこと、ホントウ??」


男が立ち上がって。
あたしに近づいてくる。

そして、目の前で止まって。

ひざを立てて床に座った。




「〝死にたくてたまりません。
一緒に死んでくれる人、探してます〟

って」




ごくりと唾を飲み込む。
自分がなんて書きこんだのかくらい、覚えていた。



けれど、他の人に言われると、改めて実感させられる。





「・・・当たり前でしょ」

「ふーん・・・」






自分から聞いたくせに。
あまり興味なさそうに、男が呟いた。


そして、あたしを見て。




おかしそうに笑った。






< 6 / 90 >

この作品をシェア

pagetop