+Sariel+




右手で鉄砲の形を作って。
男はそれを自分の脳天に向けた。

人差し指の銃口が、ぴったりと男の頭にくっつく。




「・・・ばーん」




子ども染みた声で、男が言った。

そして、右手を下ろして。ケタケタと笑う。




「まぁ、いいや。
三日間、仲良くしようぜ」





・・・なんで、こんな男を選んでしまったんだろう。





あたしは深く、ため息をついた。





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