+Sariel+
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〝死ぬ三日前から、生活を共にしよう〟
そう切り出したのは、ギンの方からだった。
あたしたちはネット上で、いろんなことを話し合った。
どうやって死のうか。
どこで死のうか。
ネット上のギンは、あたしにとって最高の友人だった。
ギンが傍にいてくれたから。
あたしはまだ、自殺せずにココに居る。
ギンは、あたしに死にたい理由は尋ねなかった。
きっとそれは、あたしのことを考えてくれていたから。
きっと、あたしが傷つくのが嫌だったんだ。
ギンは最高に優しくて。
例え、ギンが巨漢でも、メガネオタクでも、あたしは愛せると思った。
こんな最高の人と、最後の三日間、共に過ごせるなんて。
最後を、迎えられるなんて。
あたしは、最高に幸せだと感じた。
・・・そう、世界中の誰よりも。
「んー・・・ねぇねぇ。どのピザがおいしいと思う??」