doll world
夢
あれから一週間がたった
マリーが姿を見せる事はなかった
オレはというと、いつものように人形を作っては破っていた
「あいつも結局は、オレのこと異常者とか思ってたんだろーな」
人間は己と異なる姿の者には冷たい
だけど、マリーは・・・
『ユキ―――』
瞳を閉じれば、マリーの笑顔が甦る
「ははっ・・・。馬鹿じゃん、オレ」
化け物で悪魔のくせに、涙なんか出てやがる