doll world
「やれやれ」
草むらの向こうに、昨日マリーを怒鳴りつけた女がいた
隣には夫らしき男もいる
「少し殴っただけで死んじゃうなんて、面倒な子」
「まぁ、いいじゃないか。あの悪魔もマリーに会いたがってたんだろ?」
耳を、疑った
「あいつのせいにすれば、死体の処理もしなくてすむし・・・悪魔と死人なんてお似合いのカップルよねぇ、あなた」
けたけたと笑う女
にやっとにやつく男
「それにしても、あの汚い人形は何だったんだろうねぇ。」
「そんなことどーでもいいわ。とっとと帰りましょう。ねぼすけ悪魔が起きて見つかったら面倒なことになるわ。愛しのビルは元気かしらねぇ♪」
マ・・・リー
・・・・・決めたよ、マリー
オレ。あいつらを堕とすね