題 未 定


ゆっくり紙を開くと

………14番


18番はあたしの前の子が
引いていた。


しかも1番前の席。



はあ…最悪だあ…。




「葵!?どーだった?」


那奈が駆け寄ってきた。
那奈の肩越しに
高橋と目があう。



「14…。最悪だよお…。」

「やっぱ葵はクジ運悪いね~。」



ふと高橋に目をやると
隣になった女の子と話していた。



もう最悪…。
今回ばかりは自分のクジ運の悪さを本気で恨むわ。


そう言えば高橋…
さっきなんて言ってたんだろう?



聞きに行こうと思ったけれど
なにやら隣の女の子と楽しくお喋りしてるようなので
やめておいた。





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