題 未 定
じゅうはちばんひけよ!
さりげに俺は
高橋に口パクで言っていた。
言った後で事の重大さに気付いたが遅かった。
紙を開いた後の
オロオロした様子から
18番を引かなかったことは簡単に分かった。
アイツ顔に出やすい…。
でもなんつーか
見てて飽きないけどなあ。アハハ
って俺相当重症?
「っんと、馬鹿だな…。」
「高橋くん!!」
突然上から声がして
ビックリした。
驚かすなよ。俺心臓強くないんだからさ…。
って…誰じゃーい?
「隣よろしくね!」
「ああっ!木村か!つか、またお前なんかよ~。顔見飽きたっちゅーの。」
ちなみにコイツは
前回の席で通路挟んで隣だった。
「えっ。なんかごめん…。」
「いや。冗談だし?」
つか高橋の席どこだよ。
ん?あれ?
隣の列の1番前か?
魂抜けた顔してるし…。
本当アイツうける…。
「ねぇ、高橋くん?」
「あ?」
「あんた、葵ちゃんの事好きでしょ。」
………。
なぜ分かった木村 萌夏(きむらもえか)…。
「ん…んな訳ねーだろ!俺はな…巨乳好きな…。なんだよ?」
木村のムカつく笑顔に
俺の焦りはヒートアップ!
「そ?まあいいけど?ねーねーみんなー!!」
コイツっ!!
「ちょ…やめろ!!」
「…好きなんでしょ?」
…くそっ。だから女は
怖いんだよな…。
「うっせーよ。黙れ。」