題 未 定



「愁斗!!サイダーだよ!サイダー。」

阿部君が
あたしたちのサイダーを
指さして言う。

「サイダーだな。」
愁斗がうなずく。

ええ。サイダーですの。



………嫌な予感。

と思ったら
那奈はいきなり
一気飲み!!
そして
勝利の笑み。
でも目がうるうる。


阿部君のターゲットは
あたしのサイダーに
絞られた…。



阿部くんの腕が
寸でのところ止まった。

……高橋が押さえつけてる。



「そのサイダあ~、おらのモンよ。引っ込みな。」

手を握りあって
いや、絡み合って
見つめあって二人に沈黙が
流れる…。




< 15 / 105 >

この作品をシェア

pagetop