題 未 定



「失礼しまーす。」


保健室には先生はいなかった。
一番向こうの
カーテンが閉まっている。
隙間からこっそりと覗く。
カーテンの中に入って
ベッドの横にあるパイプ椅子に座った。


うわあ。爆睡してる。
寝顔カワイイ…。

一人で顔を赤くして
恥ずかしくなったので
コホンと咳払いをすると
高橋がおでこにシワを寄せた。


やばい。やばい。
起きちゃうよ!

あたしは急いで
保健室を後にした。





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