題 未 定
「先生~なんかさっき準備してたらなんかトゲ刺っちゃって…。」
保健室が騒がしくなって
俺は再び目を覚ました。
「指見せて~。……あー本当だ~大分刺さってるね~。」
う……さっきより頭痛てぇ…。
携帯を見ると
もう下校時間だった。
「あ!先生!なんか高橋が倒れたって言ってたけど…。」
そうですよ。俺俺。
ちゅーかお前は誰だよ。
「あ~まだ良くならないから
そこで寝てるんだけど…。」
「あ…そうなんだ。静かにしなきゃ。」
「お母さんが来られないらしくて…でも、1人で帰すの心配だから、誰か先生にお願いしようかと思ったんだけど…皆さん忙しいし…。私もこの後講演会があって…。」
俺はベッドから
起き上がろうと思ったが
クラクラして
また枕に顔を埋めた。
「あ、あたし!!高橋と家近いし!ちょうど今帰るところだし!送りましょうか!?」
えっ。まじかい?
「木村さん家近いんだ!じゃあお願いしちゃおうかな。」
って。木村かよ!
「確か2駅位だと思います!」
「そっかそっか~。じゃあ高橋くん呼んでくるね。」
パタパタと足音がして
先生がカーテンを開けた。