題 未 定
本当は
「…木村?…ここ…俺んち。」
フラフラする俺を
木村は家まで送ってくれた。
「えっ?ここ?あんた坊っちゃんじゃん!家に誰かいる?」
「んー?多分ねぇちゃんが。」
インターホンを鳴らす。
中からバタバタと音がして
ねぇちゃんが出てきた。
「あれ?愁斗?どーしたの?部活ないの?」
「いや。体調悪くて帰ってきた。」
ねぇちゃんが
俺の後ろにいる木村をみる。
…いっとくけど
彼女じゃねーぞ。
「あら彼女?愁斗の姉の美咲です。弟がお世話になってまーす。」
やっぱ勘違いしてるし…
明らか困ってる木村。
「あ…違うんですよ?お家が近かったんで………1人で帰るのは危ないと思って。」
ねぇちゃんと目が合う。
「ありがと~!時間あったら中入って!お母さんがねワケわかんない紅茶いっぱい送ってきてね?飲みきれないの。」
俺は最高に頭が痛かったので
自分の部屋に直行した。