題 未 定


位置について…
用意………パン


ピストルの男と同時に
むさ苦しい運動部の男達が
走り出した。

サッカー部は現在2位。

なぜか速い1位の水泳部。
そして応援がやかましい
3位の柔道部。

ちなみに怪物陸上部は
300メートルのハンデが
あるので

まだ後ろにいるが
訳の分からないスピードで
どんどん攻めてきている。


「愁斗!!愁斗!!バトンバトン!!」


やべぇ。俺かよ。
やべぇ。来たよ。



バトンが渡って俺は
全力ダッシュ!

つーか柔道部には負けたくねぇ。
なぜ柔道部こんなにも速い…??

サッカー部と
柔道部の接戦に皆爆笑。


おいおい。笑うな。
こっちは頑張って
走ってんだろーかよ。

『小杉先輩ファイトおおぅす!!』

おい。笑わせんなよ柔道部。
コイツ名前に『小』の字入ってたら
おかしいだろーが。


水泳部の奴がこけた。
足をつったみたいだ。


おぃおぃ
水中で足つったら
危険だよな?おい。


300メートル最後の
70メートルがキツかったが
俺は気合いで
柔道部と差をつけて
バトンを回した。



高橋が決勝係をやっていて
ゴールのところにいけど
高橋は2位の担当みたいだ。
高橋に誘導され
ニヤつく柔道部小杉。


ニヤついてんじゃね~。あほ。



一瞬高橋と目が合った気がした。




俺は病み上がりで
最高に疲れたので教室に向かった。



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