題 未 定



「いや~高橋と柔道部の接戦はまじウケたね。柔道部速すぎだっちゅーの。まあどっちも陸上部に抜かれたけどね。」


「…つーか。高橋おととい倒れたばっかなのに大丈夫なのかな?」


那奈がフフフーンと笑う。
「葵やっぱ心配なんだあ~。」

「も~うるさーい!」

那奈ってば
最近あたしの事
いっつもからかってくる。

「さっき青い顔して校舎入っていったけど~?」


やっぱり…。
大丈夫かなあ…。


「ほれほれ。」

那奈があたしの腕を
肘でグリグリ押してくる。

「なによう…。」


「葵ちゃん?」


出た。葵ちゃん。
いつになく真剣な那奈。

「行っといで。木村さんとの事確かめてきな?葵ちゃん、おとといからず~と辛気臭い顔してるから…うちにまで移りそう!!」



那奈……。
気づいててくれたんだ。


「那奈ああ…。ありがと~…行ってくるよお~。」




ちゃんと向き合うよ。
どんな答えがまっていようと
あたし気持ち
伝えるよ。

高橋に

大好きって


言うんだ。





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