題 未 定
「あ…やっぱ俺が死んだら困っちゃう訳?」
「………ん?」
高橋の顔が近くて
思わず目をそらしてしまう。
「……たかはし?」
高橋があたしの名前を呼ぶ。
言葉が溢れ出す。
「…高橋が…好きで…」
あたしの言葉は
高橋の唇で遮られた。
本当に一瞬だけの
触れただけのキス。
でもすごくすごく
嬉しくて。
涙が出そう。
「俺さ、好きな女には自分から告りたい人なの。」
そう言って
イタズラに笑った高橋は
さっきよりも長いキスを
してくれた後に
「大好き~!」
と可愛くいってあたしを
ギュッとしてくれた。
「付き合ってくれるの?」
「付き合ってください!」
ってめっちゃ
おっきい声で言った高橋。
恥ずかしいよ~。
高橋があたしに
顔を近付けた時…
………ガタ
ん?
ちょっと。高橋…?
ガラガラガラ
ビックリして二人で上を
見上げると
さっきあたしが
倒しそうになった
体育祭の用具が
あたしたちめがけて
倒れてきた!!
『うえ~~~。』
二人で叫んだ。