題 未 定

好き好き




「いてててて。」

先生もっと優しく消毒してよう。

「あ…大丈夫?頭だから気をつけてね~もう!ビックリしちゃった~保健室入ってきたと思ったら頭から血だしてるんだもん。はい。いいよ~。」


「…大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ~。」


目があって
二人で爆笑。


「俺達だっせー!!」



『え~閉会式を行いますので全員ただちに校庭に集まってください。繰り返します。………』



「よし!いくか!」

「うん。失礼しましたあ。」


ドアをでたとき
高橋が手を出してきた。


「ん。」

さっきの高橋の
オロオロした姿を思い出してしまった。

「ぷ…あはははは!んふふふ。」

「なーに笑ってんだよ…。」

顔の真っ赤な高橋。

可愛いなあ…。


「だってさっき…すごいオロオロ…。」


「だああ!頭から血が出てたら誰だってビビるだろうがよ!」

「んふふふふ。」

「ほらほら行くよ?」

「はあい。」


あたしたちは手を繋いで
走って校庭まで急いだ。



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