題 未 定



お客さんをみてみると
中学生たち。
来年入ってくる子かなあ。

「おい~雅人!ほらほら~」「いけよ~!」
皆が一人の男の子の事を
肘でツンツンしている。


「お客様……あの注文は…」

この異様な雰囲気を
感じ取ったのか
愁斗がまたやってきた。


「あの…俺…。」


あたしの横で
物凄い勢いで彼を睨み付ける愁斗。


「えっと…。」

後ろではやし立てる友達たち。


雅人?君が
あたしの隣にいる
愁斗をチラッとみて
もう一度みた。


「あああーん?2度見とはいい度胸だ?」


完璧キャラ変わってるから!


「あの……もしかしてキャプテン!?」


……ん?
あ、あれ?キャプテン?


目をパシパシさせる愁斗。
彼の友達たちも
目をパシパシさせる。



「………マサか?…あのチビで、ノロマで、鼻垂れ野郎の?」


…この子が…?
いゃ。そうには見えないよ!愁斗!!
普通に爽やか少年じゃないの?


「キャプテーン!お久し振りです!雅人です!」


「なんだ…お前…凛々しくなっちゃって~!おいおい!」

愁斗が彼の友達たちをみる。


「あれ~??お前らも!……えへん。…ミラクル~…」


『『しゅーとおお!!』』


皆が一斉に拳を突き上げる。


「お前ら~。元気してたか!?皆でかくなったなあ。」


………。なんか…知り合いみたいね。



「あの~注文は~…。」


「あ~ここのクレープくそ不味いから食わね~方がいいよ?」


あんたが作るから不味いんだよ!


「で…雅人…さっき言いかけてたのは…?」



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