題 未 定

好きなのに




「「かんぱーい!」」

クラスみんなの声と
グラスがぶつかり合う音が
お店に響く。


「いや~我らのクレープ、まさかあそこまで売れるとはね~。」

「まぁ、あたしの浴衣効果だわね。」


那奈が色っぽくフフフンと笑ったので
なんだか可笑しくて笑ってしまった。


「でも高橋ちゃんも可愛かったよ~?」

「阿部くん~またまた~。」

なんか照れてしまって
グラスに入っている
ジュースを一気にストローで吸い上げると
隣にいる高橋と目があった。


「ドリンク行くべ。」


高橋が珍しく
あたしの腕を引っ張るので
ビックリして
高橋をみた。


……なんか機嫌悪いなあ。

二人で飲み物をつぎに
席をたつ。




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