題 未 定
惹かれる心
「えーと今日は来週行われます体育祭についてですね…」
議長が話す中で
あたしと那奈はヒソヒソ会議中。
「ねぇ。葵…あんた最近さ高橋と仲良いんじゃなーい?」
あれから高橋とは
少し話すようになった。
まあ高橋があたしの事を
バカにしてるだけなんだけど。
「ん~そーかなあ?アイツ男って感じしないから絡みやすいしさ?」
ふーーん?と
那奈が意味ありげな目でみてくる。
「那奈?その目…まりもっ○りみたい!」
あたしが笑うと
那奈が頬っぺたを膨らましたので
勢いよく指でつつくと
ブッと盛大に音が出た。
「おーい。今笑ったヤツ~?けしからんなあ。罰として実行委員やれや~?」
池ちゃんがあたしたちを
見ながら言った。
「葵でーす。」
なっ那奈……!!
「えっちがっ!!今のは…」
那奈に口を押さえられて
あたしの虚しい発言は遮られた。
「じゃあ女子は高橋さんで。それじゃあ男子~。」
議長~~~!!
議長決めるとき
信頼してあなたに清き一票を入れたのよっ!?
「お~高橋ちゃんには任せらんねーから俺がやろっと~。」
そう言って手を挙げたのは…