題 未 定


高橋
の後ろの席の阿部啓哉(あべけいや)。
サッカー部で高橋と仲良くて
最近高橋とはなすようになってから
阿部君ともちょっと話すようになった。



「高橋ちゃんよろしくね~。早速今日さ~打ち合わせに俺んち来ない?なんつって。」

彼はチャラいので
プリントに自分の名前を書き入れながら

「委員頑張ろーね!」


と受け流す。

ちょっとチャラいけど
すっごく面白い人!
だって最近分かった。



「……るせーよ。」


ん?
高橋の不機嫌な声がして
あたしは思わず
書く手を止めた。
高橋と目が合う。


「…ごめんない。」



……。なんなのっ…?
笑ったと思ったら
怒ったり不機嫌になったり。



「高橋さ…高橋さん!!」


「あっ!はっはいっ!わたし?」



「んも~先が思いやられるなあ…。」


決めたのは池ちゃんだって!!議長!!


「すんません。…ってコレ…。」



「あぁ。えーとこれと~これとこれが今日提出のプリントね。で、そっちが明日で…。」


あぁクラクラするわ…。
意外に実行委員大変じゃないのっ!!



「了解でーす…。」


あたしかプリントの
確認をしていると
阿部くんがきた。


「なんかやる事あるー?」

「あ~じゃあさ那奈の相手したげて~?もう、うっさくてさあ。」


それにあなた
そういうの得意そうだし?

「おうっ!任せいっ!綾瀬~綾瀬~。」



那奈ざまみ~
阿部くんうるさそ~そしてうざそうだあ~!笑


あたしが必死に皆の役割分担を書き込んでいると
高橋が風船ガムを膨らましながら
イスごと近付いてきた。


「…高橋~なにやってんの?」


あ…もう機嫌直ってる~。

「役割分担書いてる!」




高橋があたしの書いたプリントを
ピラピラさせる。




ん…??




< 7 / 105 >

この作品をシェア

pagetop