題 未 定
高橋
の後ろの席の阿部啓哉(あべけいや)。
サッカー部で高橋と仲良くて
最近高橋とはなすようになってから
阿部君ともちょっと話すようになった。
「高橋ちゃんよろしくね~。早速今日さ~打ち合わせに俺んち来ない?なんつって。」
彼はチャラいので
プリントに自分の名前を書き入れながら
「委員頑張ろーね!」
と受け流す。
ちょっとチャラいけど
すっごく面白い人!
だって最近分かった。
「……るせーよ。」
ん?
高橋の不機嫌な声がして
あたしは思わず
書く手を止めた。
高橋と目が合う。
「…ごめんない。」
……。なんなのっ…?
笑ったと思ったら
怒ったり不機嫌になったり。
「高橋さ…高橋さん!!」
「あっ!はっはいっ!わたし?」
「んも~先が思いやられるなあ…。」
決めたのは池ちゃんだって!!議長!!
「すんません。…ってコレ…。」
「あぁ。えーとこれと~これとこれが今日提出のプリントね。で、そっちが明日で…。」
あぁクラクラするわ…。
意外に実行委員大変じゃないのっ!!
「了解でーす…。」
あたしかプリントの
確認をしていると
阿部くんがきた。
「なんかやる事あるー?」
「あ~じゃあさ那奈の相手したげて~?もう、うっさくてさあ。」
それにあなた
そういうの得意そうだし?
「おうっ!任せいっ!綾瀬~綾瀬~。」
那奈ざまみ~
阿部くんうるさそ~そしてうざそうだあ~!笑
あたしが必死に皆の役割分担を書き込んでいると
高橋が風船ガムを膨らましながら
イスごと近付いてきた。
「…高橋~なにやってんの?」
あ…もう機嫌直ってる~。
「役割分担書いてる!」
高橋があたしの書いたプリントを
ピラピラさせる。
ん…??