題 未 定


それからあたしが目を覚ましたのは
一時間後だった。

「あおいさ~ん。お電話ですよ~。」

目を開けると
帰宅直後のスーツ姿のお兄ちゃんの姿。

「んーもひもし~?」


「……くす。」

「あっ!!おかえりっ!」

「ただいまっ!!とかつって。お目覚めですか??」

「だって遅いから~!!あ、お兄ちゃんあっち行ってよ!」

なにやらニヤニヤしているお兄ちゃんをリビングから追い払う。

「偉そーだな。ふふ。」

「んもーいいでしょ!!」

「…ごめんね??」

「え?なにが??」

「遅くなってごめんね。」
「あっなんだ!全然っ。」

あと…やっと話せたね。



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