その赤薔薇を手折る時

執事・・・

「坊ちゃま、グリーンピースのほうが残っていますが?」

羊・・・

「坊ちゃま、牛乳のお代わりはいかがですか?」


執事・羊・・・メェ~。


「坊ちゃま、バランスよくお食べください。食べ方がなっていませんよ?」

おまえは…


「坊ちっ」


「うるさぁぁぁい!!おまえは母親かァァァ!!」


クソ執事。


言われるままに席に着き、ナプキンをかけられ、食事開始。

ナイフとフォークの触れ合う音だけの世界・・。
今までの食事はそういうものだった。

はずだった。

「あ、坊ちゃま!偉いですねー。グリーンピース食べられたのですか。偉いえらい!」


「・・・・・。」

なめとるのかキサマ。
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