その赤薔薇を手折る時

・・・・プーヒ~~・・。

「?」


・・プヒプぷ~~~~ピィーーーーー~!

「!!」

プププピ~-ピプペ~~~・・・。

・・・笛?


ピ~プンンーーーーー

尋常じゃない下手さだ。






その男_笛吹きのカールマン・ドイット





「おい」


男は声のした方向に顔をむけた。

大きな黒い屋敷の三階。


声の交わせる距離。

そこには。


「ド下手だな、僕が教えてやろうか?」





窓から身をのりだし微笑んでいる少年がいた。




< 16 / 79 >

この作品をシェア

pagetop