その赤薔薇を手折る時
・・・・プーヒ~~・・。
「?」
・・プヒプぷ~~~~ピィーーーーー~!
「!!」
プププピ~-ピプペ~~~・・・。
・・・笛?
ピ~プンンーーーーー
尋常じゃない下手さだ。
その男_笛吹きのカールマン・ドイット
「おい」
男は声のした方向に顔をむけた。
大きな黒い屋敷の三階。
声の交わせる距離。
そこには。
「ド下手だな、僕が教えてやろうか?」
窓から身をのりだし微笑んでいる少年がいた。