その赤薔薇を手折る時
「では、こちら・・・演奏家が集まる音楽・・・」
「ボツ」
また暖炉の火が燃え上がった。
「で、では、こちらはミュージカルの招待・・・」
「くだらん」
ビリビリっ!
アスカの手の中で破り捨てられる。
「坊ちゃま、あんまり招待を断りすぎると人間関係に傷がつきますよ。」
「黙れ」
ふんっと鼻をならしそっぽを向く。
まるですねた餓鬼だ。
「坊ちゃま?おうかがいしますが・・・・友人関係はどのように」
「友達?なんだそれ」
・・・・・。さ、左様ですか・・。