その赤薔薇を手折る時
「僕の意見でいいのか?」
いきなり口を開いた王子の言葉に笑顔する。
「はい。参考になりますので。」
「ほぅ、裏では十代の餓鬼の意見などワガママにすぎんと罵っている身分のくせによく言うな。」
王子はあざけるように言い捨てると椅子から立ち上がった。
これには男の笑顔もひきつる。(この餓鬼、知っていたか。)
「どちらに行くのですか?」
使用人の言葉にも振り返らずその場を後にする王子。
「くだらん。」
ワルツもタンゴも聞き飽きた。もっと激しい曲が聞きたい。
いきなり口を開いた王子の言葉に笑顔する。
「はい。参考になりますので。」
「ほぅ、裏では十代の餓鬼の意見などワガママにすぎんと罵っている身分のくせによく言うな。」
王子はあざけるように言い捨てると椅子から立ち上がった。
これには男の笑顔もひきつる。(この餓鬼、知っていたか。)
「どちらに行くのですか?」
使用人の言葉にも振り返らずその場を後にする王子。
「くだらん。」
ワルツもタンゴも聞き飽きた。もっと激しい曲が聞きたい。