その赤薔薇を手折る時
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「で?」



屋敷、三階。


ソファーに座り、くつろぐアスカの目の前に立ち並ぶ二人。

ゲッソリとやつれ顔の執事。

ニコニコと笑っているサングラス男。



「なんなんだ?」



「働きたいですっ!」


「まて!」


アスカの一声に部屋が静まる。

白く美しい顔に青筋が浮かんだ。

主人の怒る寸前。


「ルイン、ちょっとこい」


いったんアスカとルインの二人は部屋を出た。
中にあの男を残しておくのは不安だが、まずこの状況の方が不安だ。

アスカは部屋を出るなり静かな声で話だした。


「で、あの男は誰なんだ?」



「お仕事希望の職探し人です。」



「どこで見つけた?」



「窓にひっかかっていました。」



「さっきの音の犯人か?」



「はい」


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