その赤薔薇を手折る時
「これ砂糖だったのか?塩だと思ってた!まったく、パッケージが似てるからややこしいんだよ。」
アルファートは頭を掻きながら大笑いをかました。
「・・・圧力鍋・・・何に使う気ですか?こんな物でパスタ茹でたらクタクタになりますよ?」
圧力鍋を片手で持ち上げ、殺気に満ちた顔でルインは言った。
「あ~・・・そうね、ダメだよね。パスタじゃなくなっちゃうよね茹でたら。」
ルインの顔を見たアルファートはギョッとして後退さった。
「・・・アルファートさん。」
恐ろしい顔のままルインは引き出しを開ける。
開けた引き出しの中には・・・。
「ち!ちよっとぉお!!ま・・・まって!わかった!わかったから!!」
ルインが手に取って取り出した物を見るなりアルファートは顔を真っ青にした。