萌えきゅん彼氏




「ねぇ、アンタ俺より年上のクセにお子ちゃまだね?」


冷たく細めたその瞳に“アンタ”って呼ぶ春の声のトーンにきゅんきゅんするあたしは


大好きな飼い主に遊んでっ遊んでとしっぽを振ってアピールする犬みたいに



「これ食べたい♪」


と満面の笑みでメニューにのっていたチョコパフェを指差した。


「はぁー…っ。わかったよそれだけ奢ってやるよ。」

拍子抜けた表情であたしに優しく微笑み返すと春はバイト中の千夏を呼び止めた。







千夏の紹介で春と出会い、仲良く(?)チョコパフェを食べたのがあたし達のはじまりであった―…








★★★★





< 4 / 59 >

この作品をシェア

pagetop